変な旅?5

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夢をみている



黒い海


黒い空



漂う僕




コノ世界ニハ 無駄ナモノガ 多過ギル

共ニ 壊シテイコウ

皆ノ力ヲ 合ワセレバ 無理ナ事ハ無イ




公開録音ノ オ知ラセデス

明日 6時ニ 真ン中公園デ 公開録音ヲ 行ナイマス

参加ヲ オ待チシテイマス



たくさん来るんだろうなぁ


行きたいなぁ・・・



あ・・・この声


あの声だったんだ・・・

夢をみている



広場に集まる人々



街中の人々が集まった



その中に僕は居ない



番組が始まった



声が鳴り響く



頭の中を言葉が駆け巡る




ドンッ!!




衝撃が走った・・・



痛みは無い・・・



僕は・・・



死んだのか?



落下していく感覚



何も聞えなくなった・・・

夢をみている



嫌にリアルな夢だ・・・



僕は寝ていたカプセルからのっそりと起き


研究員の人に声をかける


しかし


返事は無く


明かりも無く


機械だけがただ黙々と作業をしている



僕は大きく声を出した



返事は無い



さらに大きく声を出した



とたん、口から黒い液体が溢れ出した



涙目であたりを見渡すと
コールタールのようなドロドロとした液体は当たり一面にべっとりと付いていた

僕が寝ていたカプセルのスピーカーからは
微かに聞えるノイズまじりの誰かの声とトロトロと液体が溢れ出していた


ズキリと拳に痛みが走る


僕と同じ実験者が眠っているであろうカプセルは

真っ黒な液体に満たされていた

夢をみているのか・・・?



研究所を彷徨っている



誰も居ない



誰も居ない



とても気分が悪い

僕は廊下に座り込んだ



寒い



僕の体が小刻みに震える


怖い



心臓が壊れそうだ



誰も居ない


誰にも助けを求められない



僕は




とてもちっぽけだ・・・



いつのまにか



泣いていた

目を閉じて


震える身体を押さえつけている





光が見えた



目を閉じていたが

確かに光を見た


目を開け

光を求め

僕は走った



グチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャ・・・


廊下に響く粘着質な音




ドンッ!!




まただ・・・



衝撃が走った・・・



痛みは無い・・・


落下していく感覚



力を失い


廊下に前のめりで倒れてゆく



バシャーン

夢をみてたのか・・・?



黒い海


黒い空


漂う僕



体が動かない


沈んでゆく意識


沈んでゆく気力



ごぼ・・・


ため息と共に黒い液が口から溢れる


ごぼぼ


泣き言も文句も助けも


発音すら出来ない


ごぼぼ



目から絶望が流れた



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