変な旅?4

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夢をみている



僕は、走っている


走っている


疲れは感じないし息もきれない


走っている


まだ走っている


理由も無く走り続けている



何故走っているのだろう・・・



僕は止まった。



すると、下から声が聞えた


『どうして止まったの?』


「走る意味が無いから」


『止まる意味はあったの?』



「・・・」



疲れてもいないし、息もきれていない



僕は何故、止まったのか考えた。



「止まっている事が普通だから・・・」


僕がひねり出した答えはこうだった



『デタラメだね』

夢をみている



飛んでいってしまった風船を追いかける僕。



どこまでも、ずっと追いかけ続けている僕。



走って、跳んで、泳いで、登って



ようやく捕まえた風船は



しぼみ始めていて・・・



僕は少し小さくなった風船をじっと見て



色々思った。



それでも、大切に、大切に宝物箱にしまった。

夢をみている



右こめかみに銃口をあてているおじさんがいる



僕はそれを色んな所で観ている



おじさんは引き金を引いた。



左の壁を赤く染め



おじさんは後ろにあった下り階段に倒れた



ゴロゴロと落ちてきた



不器用に下りきったおじさんを観て



僕は何も感じなかった

夢をみている



この町の電波塔が倒された



外部との連絡が取れないこの町には



この町にあるラジオ局の電波しか来ない



上空の風はやむ事もなくゴウゴウと唸っていた。

夢をみている



耳元から

黒いモヤモヤとしたかたまりが

僕に話し掛ける。



ヤリタイ事ヲヤレバイイサ 君ヲ縛ルモノハ 何モ無イ。



『コノ言葉ハ絶対ダ』



ヤリタイヨウニヤレバイイサ 君ヲ縛ルモノハ クダラナイ常識ダ



コイツの言葉は苛々する。

どこかで聞いた事のある声だ・・・

何処で?

夢をみている



僕が文字で構成されているという夢だ



人が発する言葉が文字となって僕の体に吸い寄せられる


離れて僕の体を見れば

真っ黒で

隙間無く

文字が詰まっている


でも


近くから見ると

僕の体は隙間だらけで

背中の景色も眺められる


様々な言葉が僕を構成している

「優しい」「可愛くない」「人見知り」「明るい」「つまらない」「嫌い」「頼りになる」


僕はじーっと目を凝らし

体を見続けた


そして


ほのかに光る文字を見つけた



「ずっと友達」



これは、学校の卒業式にアイツに言われた言葉



「早く風邪治せよ、お前が居ないとつまらんのよ」



これは、僕が寝込んでいた時、奴に言われた言葉



「好きです」



これは・・・・




僕はこの輝く言葉を誰かに言う事が出来ただろうか?


その人を輝かせる事が僕にも出来るだろうか?

夢をみている



空が真っ赤に燃えている


その熱で、草木は燃え、動物は消え、人は地下に潜った



大地が燃え


地下に居られなくなった人は、この星を捨てた



新しい星についた人は、皆笑顔だ



空が青い



人は悲しみに少し暮れた

夢をみている



耳元から

黒いモヤモヤとしたかたまりが

僕に話し掛ける。



大事ナノハ自分



『コノ言葉ハ絶対ダ』



他人ハ 自分ヲ輝カス アクセサリー ダ


『耳ヲ傾ケロ』




『従エ』



やはりコイツの言葉は苛々する。


でも・・・どこかで聞いた声だ・・・誰だ?




『声ニ従エ』




誰だ?

夢をみている



僕はとても小さくて

大きな暗闇に飲み込まれる寸前だ


僕以外周りに人はいなく

僕はたった独りだ


僕は甘んじてその暗闇に飲まれよう


独りは孤独で

たとえ

明るい世界であっても

独りぼっちなら

光なんて

世界なんて意味は無い


僕は闇に飲まれた



ミンナガ イルカラ ダイジョウブ

キミハ 独リジャナイ

共ニ 進モウ 僕ラハ 繋ガッテイル


『従エ 従エ 従エ 従エ 従エ 従エ 従エ 従エ』


不安感と恐怖

安心感と恍惚を覚えた



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